メルマガ196号

今回は立田卓也さんから、小出裕章さんの「国と東電は処理汚染水を海洋放出してはならない」と題した講演会についてのお知らせです。政府による一方的なアルプス処理汚染水の海洋放出によって今後どのような影響をおよぼすのか、私たち一人ひとりと全く無関係ではありません。本稿をお読みいただき、ぜひご参加ください。当会ホームページにチラシをアップしていますので、こちらもぜひご覧ください。http://nomore-okinawasen.org/16533/

「国と東電は処理汚染水を海洋放出してはならない」- 小出裕章氏沖縄講演会のお知らせ

「3.11以降」を過ごしている私たちとこの社会は、「3.11以前」のそれらと何かが変わったでしょうか。小出裕章さんからそう問われても応えられないかもしれません。何より、小出さんをはじめ、原発に頼らない社会を目指して闘ってこられた方々にとって、12年前の福島第一原子力発電所の過酷事故とは、敗北と忸怩の年月であったのではと想像します。
 以降、人々の闘いが続いています。3.11以前にもまして、多くの人々がこの過ちを繰り返させない闘いを続けています。自力での避難(自主避難には、自己責任との響きがある)をされながら、すべての人に無用な被ばくをさせないと避難の権利を求める「チェルノブイリ法」日本版制定を目指す人たちがいます。甲状腺がんと診断された350人もの子どもたち。その摘出やその後の転移など健康被害と不安を抱えさせられながらも、救済を求めて裁判に立ち上がった青年たちがいます。生業を返せ、故郷を返せと訴えた避難者裁判で、事故の責任は国にはないとされてしまった昨年の最高裁判決にもくじけず、他地域在住者からの訴訟は続いています。
 アルプス処理汚染水の海洋放出は、海流に乗って南洋に暮らす人々と海に被ばくを強要しています。取り返しのつかないことと謝罪するなら、向こう30年も続けさせてはならないはずです。
 憲法に書かれている、私のそしてあなたの「基本的人権の尊重」をつくり出すことが、受けた痛みと与えてしまっている痛みを癒す一つの手段です。もう二度と放射線被ばく(核兵器を含む)の加害者にも被害者にもならず、同じ過ちを繰り返さない・させないためにも、今一度、先達の知識と知恵に学びます。小出さんの訴えと思いに、ぜひ耳を傾けにいらしてください。

『小出裕章氏沖縄講演会』日時:2024年1月27日(土)18時開演/会場:沖縄県博物館・美術館おきみゅー3F講堂/入場料:1000円(学生以下無料)

 実際の軍事基地化と対米従属で好戦的な煽りを受けて、戦争への危機感を募らせているここ沖縄でも、諦めず国策に対峙する姿があります。原発と軍事基地(その成り立ちは違いますが)とは、関わる人を含めて多くの生命が殺されていく。これを是認することは、3.11以降を生かされている者として出来ません。そして、好むと好まざるとにかかわらず、「原発(核発電)」が次第「核兵器」へと成り代わると怖れを露わにする世界で、私自身がそんな力~他国や誰かを支配するような~を拒否し、力に依らない関係性を築きたいです。
 国策に翻弄されてもなお、私たちは、私たちの命を「あとから来る者のために」(坂村真民詩)、つないでいきましょう。

立田卓也(当会事務局)

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