メルマガ26号

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第26号は北谷町での南西諸島ミサイル要塞化の危機写真展の報告です。文中の、『沖縄戦を潜り抜けた「艦砲ぬ喰えーぬくさー(艦砲の食い残し)」の私たちは「命どう宝」を胸に、決して沖縄を再び戦場にしてはなりません』の強い思いに心を動かされます。ミサイル配備から命を守る北谷町民の会の喜友名稔さんからの報告をご覧ください。

北谷町「南西諸島ミサイル要塞化の危機写真展」報告ー沖縄を二度と戦場にしてはならないー

ロシアのウクライナ侵攻によって市民が殺傷されている惨状が連日マスコミで報道されています。沖縄戦を潜り抜けた「艦砲ぬ喰えーぬくさー(艦砲の食い残し)」の私たちは「命どう宝」を胸に、決して沖縄を再び戦場にしてはなりません。しかし、自民党の政治家は「台湾有事は日本の有事」と言っています。来日したバイデン大統領は日米首脳会談で「台湾有事では台湾を防衛する義務があり、軍事関与する」と明言しました。このことはこれまで米国政府が取ってきた台湾に対する「曖昧戦略」を踏み越える発言です。一方、岸田総理も、従来の「敵基地攻撃能力」を都合よく言い替える「敵基地反撃能力」「敵中枢攻撃」も選択肢だと言い、両首脳は米国の「核の傘」による「拡大抑止」にまで踏み込みました。
 ウクライナでの戦争・現代の戦争(有事)は戦闘機による空爆とミサイルの射ち合いが主流です。台湾有事の際の爆撃機・戦闘機は嘉手納基地から発進するでしょう。国土防衛の空白地帯を埋めるとして南西諸島に配備が進む自衛隊の基地からもミサイルが発射されることでしょう。台湾有事に米軍が関与すれば「在沖米軍基地が中国ミサイルの最初の標的となる」、自衛隊が関与すれば「沖縄・本土の米軍・自衛隊の基地が標的になる」と軍事専門家は指摘しています。
 沖縄は再び戦場となりかねかせん。沖縄だけでなく本土も巻き込み、米軍・自衛隊、中国がミサイルを撃ち合うことになりかねません。通常兵器だけでなく核ミサイル戦争に陥りかねない懸念をぬぐえません。 
沖縄を再び戦場にさせないために、「東アジア共同体研究所 琉球沖縄センター」の写真資料の協力を得て「ミサイル配備から命を守る北谷町民の会」は「ノーモア沖縄戦 命どう宝の会」との共催で、北谷町の上勢公民館では5月21日、22日(来場者119人)、5月29日は宮城区公民館で(来場者25人)で「南西諸島ミサイル要塞化の危機写真展」を開催しました。
来場者のアンケートを紹介します。
今回の「ミサイル要塞化写真展」には町内外から参観者が訪れました。来場者がアンケートに答えたご感想のいくつかを紹介します。

 〇 自衛隊(軍隊)は国・領土は守るが国民特に沖縄県民を守ることは念頭にない、国家の軍事政策を明らかにしなければ……。危機感を持って写真展を見、説明を聞きました。素晴らしい写真展でした。ご苦労さん
〇 要塞化されていく沖縄・南西諸島の姿をしっかと見ることができた、恐ろしい実態を伝える有効な企画でした。 
 〇 戦争のない国になることを望むだけです。とっても勉強になりました自分の勉強不足恥ずかしいです。
 〇 (復帰前の)核ミサイル、核格納庫の写真(恩納村など)を見て、本当にこんな恐ろしい物が本島内に配備されていたのかと怖くなりました。

 「ミサイル写真展」は今後、今週末の6月4日(土)、5日(日)はうるま市の米原公民館で、6月10日(金)、11日(土)、12日(日)は北中城村の中央公民館で開催予定とうかがっています。北谷町内での再度の開催についても話し合っています。
 東アジア共同体研究所の協力と「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の支援により、県内各地で「ミサイル要塞化写真展」が開催され、自衛隊のミサイル基地の建設、米軍の軍備強化に反対し、二度と沖縄が戦場とならないための取り組みが広がっていくことを願っています。
   
 (喜友名稔・ミサイル配備から命を守る北谷町民の会)

 「南西諸島ミサイル要塞化の危機」写真展は、馬毛島、奄美大島、沖縄島(本島)、宮古島、石垣島、与那国島の島々で進む自衛隊のミサイル部隊配備、米軍のミサイル部隊配備計画、島々の住民の反対運動を写真やイラスト、新聞記事などの資料を展示。本土復帰前の「メースB核ミサイル基地」の写真や、復帰前の沖縄に核兵器が最大「1287発」(1967年)も貯蔵され、佐藤・ニクソン日米両首脳が「核抜き・本土並み」の沖縄返還を発表した裏側で、「緊急時に再び沖縄に核兵器を持ち込み、そのために核貯蔵施設を維持する」ことを約束した両氏の署名入り「核密約」文書を展示している。

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