メルマガ311号

 今回のメルマガは、11月7日に嘉手納町の沖縄防衛局への要請行動、オスプレイ事故に対する抗議についての当会共同代表の与那覇恵子さんのリポートです。また当会発起人の三上智恵さんが、事前の集会、防衛局会議室での抗議の様子をまとめた17分の映像を添付します。抗議メンバーと防衛局長のやりとりが具体的にわかる内容となっています。ぜひごらんください。

映像リンクはこちらをクリックしてください。
⇒ https://youtu.be/h_BHV4li2sY

「米軍も自衛隊もオスプレイとミサイル持って出て行って」
-「キーン・ソード」日米演習糾弾・防衛局への申し入れと集会〉報告

11月7日(木)、「ノーモア沖縄戦ぬちどぅ宝の会」は10月23日から11月1日まで10日間にわたり全国で実施された「キーン・ソード25」日米演習、及び与那国島でのオスプレイ事故への糾弾・要求のため沖縄防衛局に対し申し入れを行った。午後2時から沖縄防衛局前に集まった50人ほどの参加者での集会で、申し入れの背景を説明し平和運動団体代表と陪席する国会議員が各自の立場から抗議・要求内容などを述べた。
 防衛局への申し入れは午後2時半から3時半まで1時間行われた。出席者は「ノーモア沖縄戦の会」具志堅隆松(共同代表)、与那覇恵子(共同代表)、三上智恵(発起人)「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」共同代表・伊盛サチ子「自衛隊の弾薬庫等に反対する沖縄市民の会」事務局長・諸見里宏美「沖縄平和市民連絡会」共同世話人・宮城恵美子。国会議員は赤嶺政賢、伊波洋一、高良鉄美、新垣邦男、屋良朝博の総勢9名。以下、簡単に防衛局長の回答とやり取りを報告したい。

(以下、カギカッコ内の赤字が防衛局長の回答です)

1.オスプレイの危険性について:「国民保護や迅速輸送に必要な重要装備品で安全である」「事故原因は機体の不具合では無い。調査委員会の結果を待つ。」
それに対し、県内だけでなく他国でも何度も事故を起こしており、危険なオスプレイの購入は日本だけという状況であり安全性に多いに問題があることを指摘・抗議し、即刻の飛行中止を強く求めた。

2.事故発生から市民が知るまで8時間も要した与那国のオスプレイ事故の通知について:「与那国12時10分、沖縄県・那覇市午後3時に通知」メディアへの公表はしておらず、事故通知文には「訓練中に不具合」と表現、事故とはわからないごまかし表現となっている問題を指摘した。

3.勝連へのStand Offミサイル配備について:「今のところ勝連に配備するとの計画は無い。」今のところという表現は、今後あり得るということであり配備は沖縄と想定しているのではないかと質し抗議したが、回答は無かった。

4.豪軍、加軍など外国軍の日米演習参加の法的根拠について:「日米との合意に基づいている」法的根拠になってない。これで外国軍の演習中の事故などに対応できるのかなどを質したが、回答は無かった。

5.沖縄への核持ち込み・C(化学剤)B(生物剤)R(放射線)N(核)の攻撃の想定について:「非核三原則を堅持する」「訓練内容は差し控える」それに対し地域住民への説明を求め、訓練内容を明らかにすること、各自治体が対処する場合の手順、安全性の確保はできているのかなどを質したが、明確な回答が得られなかった。

6.沖縄を戦場にする日米共同作戦の全容明示と廃止について:「答えを差し控える」
何度も使用する「緊急事態時」という言葉の定義(どういう状況を指すか)の質問に回答は無く、「安全保障環境が厳しくなっているが故に必要」との回答で、安全保障環境はどのように厳しくなったかを質したが、返答は無かった。

 30分の予定が1時間に及んだにも関わらず辛抱強く待って下さった集会参加者を前に9人がそれぞれ報告を行い、「沖縄を二度と再び戦場にさせない」との強い思いで集会を締めくくった。多くの住民が犠牲になる戦争の準備に専念し明日にも仕掛けるかの勢いでありながら、全てが曖昧で住民への情報公開も説明もされず、地域の主体である住民置き去りにしたまま米国指揮下で動くだけの日本政府(防衛省)・自衛隊の実態が良くわかった。国民が、このような思考停止の政府が推し進める米国代理戦争の犠牲になる必要は一切無いことを、声を大にして広げていこう。
     
与那覇恵子(当会共同代表)

伊藤晋哉沖縄防衛局長

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