メルマガ304号

今回のメルマガは、10月16日に行った、キーン・ソード25反対共同声明についての報告です。10月23日からはじまる日米統合軍事演習キーンソードは沖縄のみならず、日本各地で展開される演習で、「台湾有事」を想定し、軍事緊張をさらに高めるものです。特定利用空港・港湾に指定された全国の施設に日米の艦船、軍用機が跋扈し、戦争前夜ともいえる様相を呈しています。このような演習を許さないとして、当会が各団体に発信し、賛同を得て、共同記者会見で発表することになりました。とりまとめた当会の新垣事務局長に今回の声明について報告いただきました。ぜひお読みください。

「キーン・ソード」日米演習は中止せよ 県内外20団体が「共同声明」

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会は、県内外約20団体の賛同を得て16日、沖縄県庁で記者会見を開き、「日米共同統合演習『キーン・ソード25』の中止を要求する共同声明」を発表しました(賛同団体名は文末にお示しします)。
 今回の「キーン・ソード」演習を軍事専門家は「台湾有事に対処する『日米共同作戦』の実戦訓練」と見ています。
 「共同声明」は①米海兵隊のハイマースロケット砲が石垣に搬入されるなど「日米共同作戦」そのものの訓練内容②地元だけでなく本土の地対艦・地対空ミサイル部隊が結集し、米軍と総力を挙げた「地対艦・地対空戦闘」のミサイル戦争訓練を行なう③嘉手納基地、那覇基地(那覇空港)への攻撃を想定する「滑走路修復訓練」を実施④自衛隊、米軍の中枢による「指揮所訓練」が米軍基地や石垣、与那国で、また自衛隊那覇基地(那覇空港)に「防空指令所」を設け、米軍、自衛隊機の出撃訓練を実施⑤嘉手納弾薬庫で「CBRN(生物・化学・放射線・核)対処訓練」を実施⑥オーストラリア、カナダ軍も参加し、石破政権が提起する「アジア版NATO」多国籍軍化ーなどの重大な問題点を指摘しました。
 その上で「キーン・ソード」演習の中止、台湾有事に対処する「日米共同作戦計画」の廃棄、沖縄への敵基地攻撃・長射程ミサイル配備を行なうなーとする日米政府、沖縄県への要求事項を掲示しました。
 会見でノーモア沖縄戦の会の具志堅隆松共同代表は「沖縄を戦場と想定するキーン・ソード演習は絶対に許されない。米軍も自衛隊もミサイルを持って沖縄から出て行ってもらうしかない」と訴えました。
 自衛隊は「キーン・ソード」演習に向けて、自衛隊員270人と車両100両を19日にも中城湾港に民間船で搬入する計画です。これに対し、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会の照屋寛之共同代表は「19日午前7時から中城湾港で搬入阻止行動を行なう。沖縄県民の命をないがしろに人権を踏みにじる日米演習は絶対に阻止する」と阻止行動への最大動員を呼びかけました。
 また沖縄平和市民連絡会の眞喜志好一共同代表は「台湾有事は中国と台湾の内政問題であり、日本有事ではない。日米が関与することが戦争を招く」と指摘。辺野古新基地に反対するバスの参加者は「オーストラリア、カナダ軍の参加は理不尽」と批判し、首里城地下の「第32軍司令部壕保存公開の会も「沖縄を二度と戦場にしてはいけない」と訴えました。
 ノーモア沖縄戦の会、新垣邦雄事務局長は、「石破首相が掲げる『アジア版NATO』にマレーシア外相が『アセアンはNATOではない』と否定している。同首相の『米国核持ち込み、核許攸論』は沖縄に再び核を持ち込み、核戦争にエスカレートさせかねない」と批判しました。
 今回の「キーン・ソード」日米演習に対し、石垣や九州、神奈川など各地の団体が反対を表明しています。ノーモア沖縄戦の会も加わる「西日本ネットワーク」も近く、演習中止を要求する声明を発表し、九州防衛局に申し入れることにしています。ノーモア沖縄戦の会は沖縄県に「共同声明」を送付し、近日中に沖縄県、沖縄防衛局に面会を求め、「沖縄県はキーン・ソード訓練の中止を強く要求せよ」と申し入れることにしています。

「共同声明」に賛同したのは以下の各団体です(さらに追加して文書に記載します)

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会、自衛隊の弾薬庫等建設に反対する沖縄市民の会、沖縄平和市民連絡会、監視社会ならん!市民ネット沖縄、南京・沖縄を結ぶ会、NPO法人沖縄恨之碑の会、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会、VFP(平和を求める元軍人の会ー琉球沖縄・国際支部)、土地利用規制法に反対する会、辺野古新基地建設に反対するバスの会、沖縄・琉球弧の声を届ける会、第32軍司令部壕保存公開の会、沖縄と連帯する会・ぎふ、平和・人権・環境を守る岐阜市民の会、ノーモア沖縄戦 えひめの会、ピースサイクルおおいた、憲法・教育基本法改悪に反対する市民連絡会おおいた 

新垣邦雄(当会事務局長)

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