メルマガ153号

今回の投稿は当会発起人の新垣邦雄さんから寄せていただきました。会の運営の中心で奮闘されている新垣さんは、現在、地元沖縄市での「弾薬庫建設反対」のスタンディングに毎週金曜日参加されており、そこでご自身の危機とミサイル配備、弾薬庫建設反対の訴えを続けています。「私は子供が4人、3歳の孫がいる。スマホで可愛い孫を見るたびに胸騒ぎがする。戦争になれば、子や孫の命と未来が奪われかねない。ミサイル配備、ミサイル弾薬庫の建設には絶対反対」との新垣さんの訴えは切実なものであり、誰もが共通する思いだと思います。ぜひお読みください。

沖縄を戦場にしたくない 命守るため声上げよう

私は毎週金曜日の朝、沖縄市胡屋十字路の「弾薬庫建設反対」スタンディングに一市民として参加している。けさ(7月14日)の私の訴えをお伝えしたい。
 「うるま市に陸自ミサイル部隊、沖縄市には弾薬庫が建設され嘉手納弾薬庫も共同使用が計画されている。やがて中国にも届く敵基地攻撃ミサイルやトマホークが持ち込まれる。攻撃基地が攻撃目標になるのは軍事の常識で、軍事専門家は『台湾有事に米軍が関与すればまっ先に沖縄、嘉手納基地が攻撃される』と話し、新聞にも載っている」
 「私は子供が4人、3歳の孫がいる。スマホで可愛い孫を見るたびに胸騒ぎがする。戦争になれば、子や孫の命と未来が奪われかねない。ミサイル配備、ミサイル弾薬庫の建設には絶対反対」
 そして、こうも訴えた。「台湾有事は中国と台湾の紛争だ。そこに米軍が関与し、自衛隊が参戦すれば日本と中国の戦争になる。なぜ中国と台湾の紛争が、日本と中国の戦争になるのか。まったく理不尽で納得できない」
 防衛研究所防衛政策研究所の高橋杉雄室長は、「台湾有事に日米が参戦すれば、半年から1年、それ以上の長期戦になる」と言っている。沖縄戦は3カ月の戦闘で県民10数万人が犠牲になった。半年から1年、それ以上の長期戦になれば県民は生き残れるのか。
 また、高橋室長はこうも言っている。「長期戦のリスクはある。そうなれば台湾を含めこの地域はウクライナ以上の破壊を受ける可能性がある」
 防衛省のシンクタンクである防衛研究所の室長が戦争の長期化を予想し、日米、台湾、中国軍の甚大な被害、ウクライナ以上の地域の破壊を予想しているのである。
 私たち沖縄市民、県民はこのように悲惨な結末が予想され、しかも「台湾を守る」ために「米軍、自衛隊が中国と戦う」理不尽な戦争のために、自衛隊のミサイル部隊や、ミサイル弾薬を持ち込む弾薬庫建設を受け入れなければならないのか。
 7月11日の地元2紙は「米軍が久米島で初訓練 オスプレイが人員輸送」と報じ、15日に行なわた。台湾有事に対処する「日米共同作戦計画」に基づき、米海兵隊が離島を分散展開する作戦の「実戦訓練」と見られている。
 12日付本紙社説は「沖縄を再び戦場とする想定のいかなる戦略、構想、訓練にも反対する」と明快に断じた。まったく同感だ。
 玉城デニー知事、桑江朝千夫沖縄市長、中村正人うるま市長。子や孫の命、未来を奪わないために「反対」してください。市民、県民も声を上げよう。

新垣邦雄(当会発起人)

※今回の投稿は新垣邦雄さんの沖縄タイムス論壇に投稿されたものを転載したものです。

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