メルマガ375号

当会が6月に県庁前広場、摩文仁の平和祈念公園で実施した「長距離ミサイル配備」「浦添西海岸埋め立て」についてのシール投票の結果と要望を県へ届けました。その詳細を以下報告します。今後、この結果を広く県内へ周知し、ともに危機感を共有していくことが大きな課題となります。ぜひお読みください。

シール投票「長距離ミサイル配備」「浦添西海岸埋め立て」反対が圧勝 県知事に要請文 「民意を重視し反対を」

6月19日沖縄県庁前ー6月23日「慰霊の日」摩文仁の平和祈念公園で実施した「シール投票」の結果を8月6日、沖縄県の又吉信・基地対策統括官(部長級)に届けました。投票結果は、中国に届く「長射程ミサイルの沖縄配備」に「反対」1327票、「賛成」7票。「那覇軍港の移設に伴う浦添西海岸の埋め立て」に「反対」756票、「賛成」2票。いずれも「反対」が圧倒的多数でした(「浦添西海岸を守りたいに賛成」を含みます)。
 シール投票を行った「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の与那覇恵子共同代表、新垣邦雄事務局長、運営委員の儀保貴子さんら、また「浦添西海岸の未来を考える会」の里道昭美、久手堅幸子両世話人が玉城デニー知事あての「報告申し入れ文」を届けました。
 玉城知事は日米が強行姿勢の「那覇軍港の浦添移設」計画に伴う「埋め立て知事承認」について、毎日新聞の取材に「民意を重視する」とし「県民投票」にも言及しています。
 申し入れ文は「県、知事は、中国に届く長射程ミサイルの沖縄配備に反対を貫け」「圧倒的多数の県民が那覇軍港の浦添移設に反対している。知事は、民意を重視し、『不承認』を決断してほしい」と県民の思いをぶつけました。

長射程ミサイル「県は反対の姿勢貫く」
又吉基地対策統括官は、長射程ミサイルの沖縄配備について「12式地対艦誘導弾能力向上型の県内配備は沖縄の負担増であり、
攻撃目標のリスクも高まる。県は反対の姿勢を貫き、政府に配備しないよう要請していく。3月に林官房長官が来県した際にも知事が沖縄配備反対を表明した。
軍転協は「反撃能力を有する装備の沖縄配備に反対」を決議しており、県は今月下旬にも政府にトップ項目として申し入れ。決議を伝え要請する」
と強く反対する方針を示しました。

軍港移設・浦添西海岸埋め立て「重要な県民の意見。今後の対応を検討」
 那覇軍港移設に伴う浦添西海岸埋め立てに多数の県民が反対したシール投票について又吉統括官は「重要な県民の意見として考慮し、
今後の対応を検討する」と重視する考えを述べました。「県民投票」については「県が実施するより県民から独自に出てくる動きの方がよい」としました。
一方、又吉統括官は「那覇軍港は空港に近く産業面の開発効果が高く、基地負担軽減と産業振興のため早期返還が必要」と強調しました。
その上で「移設についてさまざまな意見がある」、「軍港を造るにしても現状維持、環境配慮を要請し続ける」としました。

「オスプレイ、軍事強化」に反対

 浦添市長選挙で「那覇軍港移設反対」を訴え、1万5千票の「反対票」を獲得した里道昭美さんは「米軍オスプレイ飛来や米軍の無人艇の無期限配備など軍港機能が強化される」と追及。
これに対し又吉統括官は「県はオスプレイ使用に反対している」とし、軍事機能強化に反対を強調しました。

 県への要請の前に「オール沖縄会議」の福元勇司事務局長、中村司事務局長代行にも「報告申し入れ文」を届けました。福元事務局長は「思いは一緒」、中村代行「基地の県内移設、那覇軍港の浦添移設にも反対」と積極的な対応を約束しました。
 ノーモア沖縄戦 命ど;う宝の会、浦添西海岸の未来を考える会は今後も連携し、オール沖縄会議、沖縄平和運動センターにも働きかけ、「県民投票」、「市民投票」「世論調査」などを含め、
那覇軍港の浦添移設・埋め立てに反対し、浦添西海岸の豊かな自然を守るための活動を続けていきます。

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