メルマガ6号

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」 賛同者・呼びかけ人の皆さま
いつも活動をご支援いただき誠にありがとうございます。

第6号の今回は、発起人の新垣邦雄さんからメッセージが届いていますそれでは、どうぞご覧ください。
3月19日(土)午後1:30~沖縄市民会館にて、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」発足集会を開催します。

「狼少年と呼ばれても」 

 世界中の人々がウクライナの戦争に反対の声を上げている。軍事攻撃を仕掛けるロシアでも各地で抗議集会が続いている。
 私も日曜日(2月27日)に次女(26歳)に誘われ那覇市の抗議行動に参加した。街頭のスタンディングに参加するのは初めてだ。いくつかのプラカードの中から「ウクライナに平和を」を選んだ。両手に掲げ新都心の交差点で、行き交う車や人々にアピールした。初めてなのに自然に体が動いた。
 参加者は6、70人ほど。家族連れが多い。若いカップル、作業着やサラリーマン風の男性、おばちゃんグループも。次女は前の日にSNSで集まりを知り、ウクライナ国旗の青と黄を毛糸の小さなハート形にこしらえ、幾つかを子どもたちにプレゼントした。私も胸に付けた。スタンディングに飽きた子どもたちは無邪気に遊んでいた。
 中心メンバーとおぼしい若い男性に「主催組織はどこですか」と尋ねた。「ありません。ネットの呼びかけに共感し、協力することにした」とのこと。普通の市民が「ウクライナの戦争に反対」で集い、つながっていた。
 抗議アピールが途絶えた合間に、勇気を出して「私もひと言」とお願いし、マイクを握った。「ウクライナは明日の沖縄かもしれません」。新都心の平和な街並みにミサイルが飛んでくるかもしれない。ウクライナは近未来の沖縄の姿かもしれない。抗議行動のすぐ隣りに沖縄戦の激戦地シュガーローフ(小高い丘)がある。過去と未来の沖縄戦のイメージが新都心の風景に重なった。
 「ノーモア沖縄戦の会」は3月19日(土)に沖縄市民会館で発足集会を開く。琉球新報の新垣毅報道本部長が講演する。スタッフからの「チラシの印刷が間に合わない。早く演題決めて」のメールにせつかれ新垣さんに電話した。「台湾有事と沖縄」でどうですか、と提案。「台湾有事を煽りすぎの声もあるし…」と新垣さん。「でも沖縄の戦争の危機は現実ですよね」と私。「ミサイル戦争は核戦争にエスカレートするかもしれない」と新垣さん。
「核ミサイル戦争の危機」でどうかー。あうんの呼吸で講演タイトルが決まった。
 台湾有事にそなえ琉球弧の島々にミサイル基地が配備され、米軍は米人避難訓練を始めている。県民の「ノーモア沖縄戦」の訴えに対し、かえって中国脅威論を煽る「狼少年」とか、非現実的で理想主義の「お花畑」の批判もあるやに聞く。それでも叫ばずにいられない。
 あなたのいる場所が世界の中心。あなたと未来の命を守るために。狼少年、お花畑と言われても「ノーモア沖縄戦」を訴えるしかない。世界のどの場所でも戦争には反対。その思いはきっとつながる。世界の中心で声を上げよう。
 (新垣邦雄・団体職員)

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