今回のメルマガはハタケヤマキワさんからの寄稿です。ハタケヤマさんはご自身が経営されている読谷村のお店で、パレスチナ支持のチラシやグッズを置いて、イスラエルのガザ侵攻、虐殺への抗議を続けています。お店に訪れる客の反応、やりとりは、興味深いものです。ハタケヤマさんが所属する「沖縄パレスチナの平和を求める会」が12月29日15時から県庁前県民広場で集会を開催します。本稿をお読みいただき、ぜひご参加ください。
(お知らせ)
「ミサイル弾薬庫がやってくる」Tverでの配信決まりました
前回のメルマガで紹介しました毎日放送のドキュメンタリー「ミサイル弾薬庫がやってくる」ですが、Tverでの配信が決定しました。以下詳細を案内いたしますので、ぜひごらんください。
🌟MBSドキュメンタリー 「映像」シリーズ
「ミサイル弾薬庫がやってくる」
京都の祝園(ほうその)弾薬庫の問題を追った、初のドキュメンタリー番組です。12月24日から3週間、TVer(ティーバー・見逃し無料配信動画サービス)で公開されます。ぜひご覧ください!
拡散のご協力もよろしくお願いします。
配信はこちらから⇒https://tver.jp/series/srhw3ou4ml
「沖縄パレスチナの平和を求める会」の集会
2023年10月7日をきっかけにパレスチナの事を知って以来、経営している店の店頭にパレスチナ国旗とクーフィーヤを掲げレジ横にパレスチナ支持のチラシやグッズを置きエプロンにはFreePalestineと書いたバッジをつけている。お客さんの反応は様々で
①完全に見て見ぬふりをする人が95%
②「早く停戦して欲しいですよね」など声をかけてくれる人が3%
③残りの2%が「言い訳し始める米軍関係者」である。
曰く「8割の米国人はこの戦争に反対してるんだ」
「米軍基地で働いているからといってイスラエル支持と思わないで欲しい」
「イスラエルがやっている事は酷いけどこのチラシのこの部分は間違っている(宗教戦争ではないという説明を指して)。宗教が原因だ。」
…とまあ、ざっくりこんな感じだ。
こちとら毎朝毎晩SNSで虐殺の様子を目撃しシオニストたちの暴言と暴力とプロパガンダを目の当たりにし米国の国連安保理での拒否権にはらわた煮えくりかえりネタニヤフに心の中で中指を立てバイデンを呪い…の日々なので、そんな米軍人の言い訳には黙っていられない。「戦争に反対なら何か行動すべきでしょう」「だったらお金や武器を送るのやめさせようよ」「土地を侵略したいだけでしょ。宗教を言い訳にするのは神さまに失礼。」などと言い返すと、いつもはあれやこれや言い返してくる雄弁なタイプの人でも「むむぅ…」と黙りきまり悪そうにする。目が泳ぎだす人もいてそんな様子をみるといつも「ああこの人は怖がってるんだな」と思う。自分の所属する軍の正当性を疑うのが怖い。不当だと気づいても生活のため軍をやめられない自分の人生と向き合うのが怖い。だけどこの件で米国はハッキリと加害側で虐殺加担しており、それが自分らが植民化している小さな島の小さな店の店主にもバレている。怖い。そんな印象を受ける。ため息をつきたいような気持ちで店を終え、車を出すと3分くらいで嘉手納基地のゲートが目に入る。パレスチナのチェックポイントは、このゲートよりも何十倍も何百倍も厳重でそこに立つ兵士もまた何十倍も何百倍も冷酷なのだろうな。と毎回思う。基地近くのマクドナルドにもスターバックスにも夕方は長い車の列が出来ていて、それは毎日のように目にする光景なのにも関わらず、ため息が出る。「イスラエル支援企業にカネ落としてんじゃねーわバカ!」車の中で誰にも聞かれないのをいいことに暴言を吐く。そんなイライラと疲れる日々の中で、元気をもらえる瞬間がある。
店のお客さんMちゃんはパレスチナ応援ブレスレットを作り、うちの店で売り、売り上げをパレスチナの人々へ送っている。離島から本当のデモや集会にかけつけるYさんもお客さん。ふたりのおかげで出会えた「沖縄パレスチナの平和を求める会」の皆は毎週、路上に立ち声をあげている。毎日自宅の近くでひとりスタンディングする人もいる。沖縄科学技術大学院大学の学生や職員がつくる「Okinawa Friends of Palestine」の集会ではパレスチナ、エジプト、トルコ、アメリカ、etc…
様々な国出身の参加者と出会える。この世界には声を上げる人がこんな風に確かにいて、みんな諦めていない。それが実感できる時、明日からも声をあげ続けようと思える。
そんなエンパワメントな集会、12月29日15時〜那覇・県民広場で開催です。
デモ行進以外にもパレスチナのことを学べるブースなどもあって、そこでひっそり本読んで参加なんていうのも大歓迎!県内在住の方はもちろん、冬休みで来沖なさる方も是非立ち寄りください。
ハタケヤマキワ(「沖縄パレスチナの平和を求める会」会員