今回のメルマガは新垣邦雄さんからの寄稿です。さる11月25日。「南西諸島、比にミサイル網 米軍「台湾有事」で部隊展開」(琉球新報)「台湾有事でミサイル網 対中日米作戦策定へ 南西諸島と「比」戦域化」(沖縄タイムス)という見出しが一面に出ました。年間を通じて日米統合演習が行われ、いつ戦争が起きてもおかしくないといえる状況です。
住民の安全と生命を危険にさらす、この作戦計画にノーを突き付け、反対をしていくために、来る12月14日(土)記事を書かれた石井暁さんをお招き、講演会を開催します。この計画がいかなるものかを知り、考え、行動していく契機にしていきたいと考えています。
多くの方に拡散していただき、ご参加下さい。よろしくお願いします。
沖縄を戦場にしない!「戦争する国づくり」に抗う 石井暁氏講演会
日時 2024年12月14日(土) 13:00~16:00
会場 教育福祉会館(那覇市古島1丁目14-6)
講師 石井暁さん(共同通信専任編集委員)
沖縄フィリピンにミサイル網 国内・国際連帯で戦争回避を
2021年12月、共同通信が、台湾有事「日米共同作戦計画原案」をスクープした。沖縄を戦場にしてはならないと危機感を抱き、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が翌22年2月に発足した。
ところが日米の戦争準備に歯止めがかからない。共同通信は今年2月、「日米共同作戦が昨年末に完成」、日米演習の計画に「中国敵視を明記」、「キーン・ソード」日米演習で「日米作戦計画の有効性を検証」と配信した。
10月下旬からの日米統合演習「キーン・ソード25」を、多くの軍事専門家が「日米共同作戦の実戦訓練」と指摘した。沖縄での演習は「地対艦・地対空ミサイルの戦闘訓練」、日米共同作戦の中核となる米軍ハイマースの石垣への展開、「CBRN=化学・生物・放射線・核」攻撃への対処訓練、那覇空港(自衛隊那覇基地)と嘉手納弾薬庫(嘉手納基地)の攻撃を想定した「滑走路復旧訓練」、オーストラリア軍、カナダ軍も加わる多国籍軍・NATO化にも拍車をかけ、戦争さながらの演習が沖縄の島々で展開された。
共同通信は11月25日、「台湾有事で南西諸島とフィリピンに日米作戦のミサイル網」の記事を全国配信した。「米軍はフィリピン、ルソンに中距離ミサイル発射装置を置いた」と記事にある。石破茂首相は「米国の核の日本への持ち込み、核共有」を公言している。私は沖縄への核搭載も可能な米軍中距離ミサイル配備を危惧している。
一連の記事を書いた共同・石井暁専任編集委員を招く講演会を12月14日(土)午後1時から4時、那覇市古島の教育福祉会館で開く。「台湾有事『共同作戦』をどう食い止めるか」のタイトルは石井氏が提案した。沖縄・日本が戦場となる戦争が目前に迫っているかもしれない。石井氏の解説を多くの県民に聞いてほしい。
ノーモア沖縄戦の会は「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」に参加し、11月30日、12月1日に大分集会、来年2月に鹿児島集会、「東京行動」も計画する。沖縄の地元2紙の編集幹部、日本新聞労連にも連携を呼びかけている。「西日本ネットワーク」の全国拡大を課題に、東京、関東の市民団体とも話し合っている。「国内連帯」と「国際連帯」、台湾、フィリピン、米国、韓国との連携に力を注ぎたい。日米の戦争準備に歯止めをかけるには全国市民の連帯、国際連帯が不可欠だ。
石井氏講演会は入場料千円。第二部で「戦争回避をどうするか」を議論する。12月20日(金)は午後6時から沖縄市「音市場」広場で「平和音楽祭」も予定する。問い合わせ、090-2716-6686(新垣)。
新垣邦雄(当会事務局長)