今回のメルマガは9月21、22日に広島県呉市で開催される「戦争止めよう西日本連帯交流会」のお知らせです。8月11日に沖縄市で開催された「沖縄・九州・西日本から全国に広がる戦争準備」集会では沖縄のみならず西日本で進められる軍事強化について、共通の認識をもつことができました。今回はその第二回目で、各地での報告をうけ、より多くの方々の参加で、軍事強化ノー、戦争準備ノーの声をさらに大きくしていくことを目指します。
沖縄・九州・西日本から全国へ 「戦争準備N0!」で連帯行動
防衛省は来年度(2025年度)予算に過去最大の8兆5千億円余を概算要求し、全国の戦争準備を加速する。「敵のミサイル基地を攻撃する反撃能力に9700億円」(読売新聞)。「ドローンを含む無人機に1000億円」(朝日)。敵国に届く長射程ミサイルを大量に生産し、備蓄する「弾薬庫整備費に358億円」(赤旗)、「反撃能力を運用する衛星網整備費に3232億円」(日経)など敵基地攻撃を中心とする予算が目白押しだ。
台湾有事を想定する軍備強化に全国各地から反対の声が上がっている。軍事化は特に西日本で急激だ。ノーモア沖縄戦の会は8月11日、沖縄市で「沖縄・九州・西日本から全国に広がる戦争準備」集会を開き、台湾有事の最前線となる石垣、ミサイル部隊が配備されたうるま市、大規模なミサイル弾薬庫が計画される大分、京都、そして物資・弾薬の中継拠点となる広島、愛媛の方々が「戦争準備を止める連帯行動」を話し合った。そして、各地で進む戦争準備の情報を共有し、「統一行動」を話し合う「沖縄・九州・西日本ネットワーク」(仮称)準備会の発足を決めた。沖縄集会には神奈川県からも参加。「西日本ネットワーク」は関東から東北、北海道まで広がる全国組織化を目標にしている。
沖縄集会に続いて9月21日、22日に自衛隊が大規模な「防衛複合拠点」、「海上輸送群」配備を計画する広島県呉市で「戦争止めよう西日本連帯交流会」を開催し、ノーモア沖縄戦の会が共催する。また12月には大分でミサイル弾薬庫に反対する集会を計画し、ノーモア沖縄戦の会は協催、協賛し、全面協力する。
各地の反対運動に共通するのは「ミサイル部隊、弾薬庫、軍事施設は、有事の攻撃目標になる」という危機感。「どのようなミサイルが配備されるのか」という疑問。そして「防衛省は説明会も開かず、知りたい情報を開示していない」という不満だ。「各地がバラバラでは戦争準備を止められない」という危機感でつながり、「西日本、全国が連帯して戦争準備に反対し、情報開示を求める」ことなど日米政府への「統一行動」を目指している。
「西日本ネットワーク」は「知り、つながり、止める」をスローガンにしている。全国で同時進行する「軍事化情報」の発信と共有、「戦争を止める」統一行動を実行していく。県内の各団体がつながり、行動に参加してほしい。9月21日、22日の広島「戦争止めよう西日本連帯交流会」にはノーモアの具志堅隆松共同代表、事務局長が参加する。
参加とオンライン視聴の問い合わせは、9月6日に配信しました291号のメルマガをご参照ください。
主催の
「ピースリンク広島・呉・岩国」
電話090-3373-5083(新田)。
「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」
電話090-2716-6686(新垣)。
新垣邦雄(沖縄市、ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会事務局長、67歳)
※本稿は琉球新報論壇に掲載されたものを新垣さんのご承諾を得て転載したものです。