「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の共同代表5氏は2月14日、沖縄県議会で赤嶺昇議長に「沖縄を再び戦場にさせないための要請書」を手渡し、「沖縄を戦場・攻撃拠点とする日米2プラス2合意の破棄、日米合同作戦の策定中止を表明すること」など5項目について県議会の対応を求めました。
要請で山城博治共同代表は「第二の沖縄戦の地獄図が迫っている」石原昌家共同代表は「第一次大戦は一発の銃声で始まった。沖縄も一つのきっかけで戦場となりかねない」と危機感を訴え、ダグラス・ラミス代表は「沖縄だけではすまない。横田基地も攻撃の的になる」と台湾有事が日本本土にも戦火を及ぼす懸念を指摘しました。宮城晴美代表は沖縄戦体験者の証言を踏まえ「沖縄を二度と戦場にしないことが戦後世代の務め」とし、具志堅隆松代表は「戦前は戦争反対の声を上げることができなかった。私たちと一緒に県議会も沖縄を戦場にするなと声を上げてほしい」と訴えました。
要請書は添付の通りです。台湾有事に米軍、自衛隊が関与すれば沖縄が「ミサイル戦争の戦場になる」とし、県議会に対し①2プラス2合意の破棄②自衛隊、米軍の基地共同使用反対、ミサイル配備への反対表明③日米政府への中止要請行動④日米作戦計画の情報開示⑤武力によらない平和的解決を日米、中国、国連、国際社会に働きかけるーの5項目について対応を求めるものです。
赤嶺県議会議長は「沖縄を二度と戦場にしないという考えに保守も革新もない。(戦争になれば)一巻の終り。戦争をしないことに保革すべてが向かうべきだ」と述べたうえ、特に要請項目⑤の「武力によらない平和的解決」について「沖縄から働きかけないといけない」と積極姿勢を示しました。赤嶺議長はまた、「みなさんの熱い思いを玉城デニー知事にぶつけてほしい」と県政への働きかけを促しました。「ノーモア沖縄戦の会」は玉城知事に対しても近く、要請を行う予定です。
要請書の内容は下記からご覧いただけます。