メルマガ260号

メルマガでは、沖縄にとどまらず、弾薬庫建設など軍事強化が進められている地域で抗議の声をあげている方々からの取り組みを掲載しています。今回のメルマガは「さつま町の弾薬庫建設を考える会(以下考える会)」武さとみさんからの寄稿です。
 九州各地で軍事強化が進められる中、さつま町においても弾薬庫整備、適地調査が町当局によって町民への説明もなくすすめられようとしています。「弾薬庫いらない!」の声を上げた考える会の取り組みをぜひお読みください。

「NО! 弾薬庫」 「弾薬庫 いらない」

2023年12月16日の「さつま町弾薬庫整備・適地調査に10億円!」という南日本新聞の記事は、私たちほとんどの町民には「寝耳に水」で、あまりにも突然の記事に大変驚きました。
 「なんとしても、この計画は白紙に戻したい」と、有志8名で、「さつま町の弾薬庫建設を考える会」(以下、考える会)を立ち上げ、学習会を持って多くの人といっしょに学習することを確認し、3回の学習会を開催しました。その中で考える会のメンバーが役場に公文書請求を行い判明した、「町の防衛施設誘致の現状」 の報告もしました。

 町は、2018年5月29日に、町商工会・町議会議員・町職員が、陸自大分分屯地(敷戸弾薬庫)を視察、翌日には商工会が、「防衛施設誘致請願書」をさつま町議会に提出、6月議会で請願を全会一致で採択しています。そして、12月に熊本にある陸上自衛隊西部方面隊への第1回の請願を皮切りに、2023年5月までに9回の請願書を、11月には防衛大臣に要望書を提出していたのです。中でも、2020年10月に、誘致に賛同する町内約2600筆(さつま町人口の約14%)の署名を携え、防衛大臣に提出していたことは、ほとんどの町民が知りませんでした。また、2021年12月の請願書では施設の候補地を具体的に3カ所、立地可能な施設としてつを提案していました。

そして、3月7日には、調査予定の中岳のある地域の薩摩地区だけの住民への説明会がありましたが、町長がこれまでの経過を話し「企業誘致」だとの認識を示しました。そのあと九州防衛局の防衛相担当者が安全性を強調した説明をしましたが、質問まで入れて1時間程度しかなく、反対意見も出たにもかかわらず、町長は、「住民の不安は払拭されたと思う」と述べていました。

 さらに、2024年3月後半に、メンバーが議長に、「請願書の具体的な内容を町民に説明し同意を得てきたのか」と質問状で問うと、4日後に、「町民に具体的内容まで説明しているとは認識していない」 「16人の議員は町民の意見を反映していると考えるのが現在の選挙制度だと理解している」 との回答があり、それには呆れて空いた口がふさがらず、メンバー一同怒り爆発でした。

 「考える会」では、多くの町民に、弾薬庫誘致の事実を知らせようと、5月に2回、町内で「弾薬庫いらない」 「NO! 弾薬庫」 と書いた手作りのプラカードや横断幕を持って、スタンディングを行いました。

 「交付金」目当ての一部の町民や、反対の声を一切上げない議員たちの思惑通りに、弾薬庫建設がすすめられてなるものか!!
 国の軍事力強化反対のたたかいの行動を、これからも一緒にやっていきましょう!!!

武さとみ(さつま町の弾薬庫建設を考える会)

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