「沖縄タイムス」 2022年1月12日
県内の有識者やジャーナリストなどが呼び掛け人となっている「命どぅ宝 沖縄・琉球弧を戦場にさせない県民の会」準備会は11日、那覇市内で会見し、外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)が日米で中国に対処するとした合意の破棄を求めた。同会は今月中の発足を目指し、ウェブでの会員登録の準備を進めている。
2プラス2は中国への懸念を共有し、地域における安定を損なう行動を抑止し、必要なら対処するため協力すると合意した。
同会は「沖縄を再び戦場にすることになる」と指摘し、米軍と自衛隊の作戦計画中止を要求。「沖縄戦の教訓は『軍隊は住民を守らない、死に追い込む』、県民の願いと誓いは『沖縄は二度と戦場にならない』『命どぅ宝』だ」と訴えた。知事、県議会議長などに、合意の破棄を政府に求めるよう要請する予定。
会見は事務局長を務める山城博治さん、沖縄戦の遺骨収集に取り組む具志堅隆松さんら呼び掛け人が出席。具志堅さんは「遺骨を収集しながら、どうしてこの人たちが犠牲になったのかを考えてきた。当時は戦争反対を口にできなかったが、今は違う。考えを発言する時だ」と会への賛同を呼び掛けた。
同会の設立集会が新型コロナウイルスの影響で開けないため、近日中にホームページを立ち上げ、ウェブで会員に登録できるよう準備を進めている。
No more war!
子供達に、明るい平和な未来を