日米共同作戦「沖縄を戦場にする暴挙」 県民の会が中止要請文
「琉球新報」2022年1月12日
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1453032.html
記者会見に出席した山城博治事務局長(左から1人目)、ダグラス・ラミスさん(同2人目)、具志堅隆松さん(同3人目)、桜井国俊さん(同4人目)、伊佐眞一さん(同5人目)、大城貞俊さん(同6人目)、三上智恵さん(同7人目)
台湾有事の際に自衛隊と米軍が南西諸島を攻撃用に軍事拠点化する日米共同作戦計画に反対する「命どぅ宝 沖縄・琉球孤を戦場にさせない県民の会」(仮称)が11日、那覇市の旭町会館で記者会見を開き、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が7日発表した共同文書の破棄などを求める要請文を発表した。今後、玉城デニー知事や県議会に対して同文書への抗議・破棄の要求をするよう要請する予定。
要請文では、2プラス2の共同文書が琉球列島の島々を台湾有事の拠点にしようとしていると指摘。これは日米両政府が沖縄を再び戦場にする暴挙だと抗議し、日米共同作戦計画の全容の開示と中止を要求している。
昨年末、米軍が台湾有事の際に南西諸島を軍事拠点にする計画が判明。同会は山城博治氏や県内の研究者らが発起人となりその撤回を求める超党派の活動を行うため結成を目指している。
事務局長を務める山城氏は要請文について「共同作戦計画は沖縄の人々の合意や立場を配慮していない。沖縄の人たちの話を一切聞かないで一方的に日米両政府は進めている。そのことに対する恐怖と怒りと止めてくれという叫びを込めた」と話した。
同会はホームページを立ち上げ、趣旨に賛同する会員を募る予定。会費は一口500円からの予定で、活動費に充てる。
(狩俣悠喜)