メルマガ195号

今回のメルマガは「大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会」(以下市民の会)からの近況報告と、11月26日に開催された『大分敷戸ミサイル弾薬庫建設の中止を求める南門前集会』での集会決議です。当会も連帯メッセージを送り、市民の会に連携して行動していくことをアピールしました。
市民への説明もなく、準備が着々と進められる中、市民の会では今後スタンディングでの反対アピールを継続し、県議会へ工事中止へむけての請願書提出をすすめていく予定です。南西諸島全域だけではなく、九州はじめ全国で軍事強化が進んでいる中、市民の会のみなさんの活動にこれからも連帯していきたいと思います。集会決議とあわせ、提供いただいた映像リンクも貼り付けます。大分の取組みについては今後随時メルマガなどを通じて共有していきます。決議文とあわせお読みください。

https://youtu.be/drTU9G9LiCE?si=9i-BpHXwYwz_u_yI
https://youtu.be/Mpb8YDLDjnk
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20231126/5070017309.html

『大分敷戸ミサイル弾薬庫建設の中止を求める南門前集会』報告と集会決議

皆様へ

たいへんお世話になっております。日頃より、大分の状況に関心を寄せていただいておりますこと、ありがとうございます。

急なお願いであったにもかかわらず、26日の「弾薬庫工事着工反対集会」に全国から十数通もの連帯メッセージが寄せられました。心強いかぎりです。感謝にたえません。本当にありがとうございました。引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。

「大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会」より、【近況報告】です。よろしければ、お知り合いに転送など、お願いします。

①11月26日(日)13:30〜15:30、陸上自衛隊大分分屯地(敷戸弾薬庫)南門前にて、『大分敷戸ミサイル弾薬庫建設の中止を求める南門前集会』を開きました。70名の参加で、23日の沖縄県民大集会の参加報告や、地元住民のアピール、歌、手拍子によるシュプレヒコールなどを行い、建設反対の意思表示を行いました。【報道関連記事・動画URL、集会決議を添付しております。】

※集会の途中で右翼街宣車による、いやがらせとも言える妨害がありましたが、練習がてらシュプレヒコールを行い、退散させました。

②工事着工が目前となっているようです。集会を行った陸自大分分屯地南門前で、抗議のスタンディングを行っています。少人数でも反対の意思表示を行い、通勤・通学の周辺住民・市民の方々に訴えていきます。

③大分県議会への請願を行うべく「請願書」を作成しています。30日までに提出予定です。(提出後あらためてお知らせいたします。)

大分敷戸ミサイル弾薬庫建設の中止を求める南門前集会決議

    
ミサイル弾薬庫は危険です。工事の中止と説明会の開催、ミサイル配備の中止を求めます。
対話による平和の構築を求めます。

1.ミサイル弾薬庫は危険です  住民の不安は解消されていません

九州防衛局は11月末から弾薬庫の工事を始めると公表しました。火薬庫の新築設計入札は、2022年7月に完了していますが、工事開始寸前の11月2日になってやっと防衛局は、住民説明会を敷戸小学校で開きました。
住民からは、1)住宅地のど真ん中に、外国直接攻撃用の長距離ミサイルを保管すれば、戦争の際に標的となって、周辺住民のみならず、大分市の多くの住民が悲惨な被害を受ける。2)弾薬庫から600メートル以内に多くの住宅があるのは、防衛施設庁のマニュアルに反する。3)中国が台湾に武力侵攻する可能性は低いと考えるが、万一中国の台湾武力侵攻が起こったとしても、それは中国国内の内戦であり、日本の参戦は専守防衛に反し、かつ参戦する義務も権利もない。4)住民が戦争被害を受けた時に補償されるのか、などの質問が相次ぎました。
防衛局は、「火薬庫は安全、中国と台湾の内戦に参戦することも、中国など外国を直接攻撃するミサイルを持つことも専守防衛の範囲内、住民に対する補償はされない」など、住民の不安を高める無責任な答弁を繰り返すばかりで、ミサイル弾薬庫は危険と思う住民の不安を到底解消するものとはなりませんでした。
敷戸弾薬庫基地の敷地面積の大幅な拡大や、基地の保管能力を超えた弾薬量の保管という疑念も持ち上がっています。私たち市民の会は11月15日、大分市長と九州防衛局に対して要望書を提出し、私たちの疑問に答えることと、工事の中止を求めました。

2.南西諸島の要塞化が進み、沖縄・九州が戦場になる危険が増しています

近年、奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島など九州南端から台湾近海まで約1200㎞の南西諸島には、自衛隊基地が続々と作られ、攻撃ミサイル配備など軍事要塞化が急速に進められてきました。本年10月に日出生台などで行なわれた日米合同軍事演習は、こうした基地を動員した戦争のための演習であり、敷戸弾薬庫はこの戦争計画の一環に組み込まれています。来年度発足予定の湯布院ミサイル連隊も当然そうなるでしょう。第一列島線(南西諸島から台湾、フィリピンに至る線)では、中国をにらみ複数の空母打撃軍を展開する日米大規模演習が常態化しています。
政府は与那国島、石垣島、宮古島など先島諸島全住民12万人の避難計画を作成していますが、このことは、「自衛隊基地の建設によって島は安全になる」との政府の説明が間違いであり、実際は島々が戦場となることを示しています。
大分空港での自衛隊戦闘機の発着訓練は、自衛隊基地、米軍基地が攻撃された場合に民間空港を利用するための訓練です。基地を強靭化しても基地を守り切ることはできないことを示しています。民間空港や港湾の軍事利用は、軍民分離という国際条約にも反し、民間施設が攻撃される危険を高めます。多くの資源や食糧を輸入に頼る日本が戦争をすることなどできません。軍事力強化をいくら進めても、住民・国民を守ることはできません。

3.私達は11.23沖縄県民大集会に学び、対話による平和を求めます

11月23日、沖縄では政府の戦争計画に反対し、対話による平和を求める大集会が行われました。1万人を超える沖縄県民が参加し、私たち市民の会も含めて、全国13都府県から参加した平和団体が連帯の挨拶を行ないました。私たちは、南西諸島で日本政府により進められている戦争への準備、それに反対する沖縄県民の平和を願う声から学ばなければなりません。
私たちは、対話による平和を求めます。そして、無謀な戦争につながる敷戸弾薬庫への長距離ミサイル配備に反対します。以上決議します。
                   
2023年11月26日  
大分敷戸ミサイル弾薬庫建設の中止を求める南門前集会 参加者一同
大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会

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